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福岡重複感染シンポジウム


開催日:平成16年6月12日(土)
午後1時~午後5時
会場:福岡国際会議場

■重複感染の現状とは?

HAART療法の確立、ACC・ブロック拠点病院の設立と、HIV治療は大きく改善され、「HIV=慢性疾患」と認識されるようになり、エイズ発症で亡くなる被害者はほとんどなくなりました。ところが、被害者の多くはHIVとHCVとの重複感染をしており、HIVに感染していることにより、HCVの進行が速まり、肝疾患が原因で亡くなる方が増えてきました。特に昨年は肝疾患による死亡者数がエイズによる死亡者数をはじめて上回り、過去最悪の死亡者数でした。はばたき福祉事業団では、こうしたHIV/HCV重複感染の現状を「緊急事態」としてとらえ、札幌を皮切りに、東京、大阪、福岡でHIV/HCV重複感染者医療に関するシンポジウムを開催してきました。

■医療者・患者関係者と共に

今回福岡では、「HIV/HCV重複感染緊急事態における救済医療を考える」というテーマで、第1部は医療者向け講演会・情報交換会、および患者家族向け勉強会を、第2部では医療者と患者の合同による講演会・懇談会を行いました。
 医療者向け講演会・情報交換会では、ACCの医療者が地元医療者と共に、具体的な患者のデータをもとに情報交換をおこないました。HCV単独での肝臓の診療に慣れている医療者にとって、驚くほど進行が早い重複感染は、これまでの認識をあらためない限り、対応が後手後手に回ってしまいます。この情報交換会では、重複感染問題に対する医療者の危機意識を高めることができ、また重複感染患者を多く診ているACCとの連携で重複感染者への対応の指針ができたことと思います。


■小さな取り組みから患者の意識を変えてゆく

患者家族の勉強会では、肝疾患で亡くなる被害者が増えていることをはばたきの資料を通じて報告したほか、クイズ形式で肝臓について学びました。たとえば、「しじみが肝臓にいいと聞いたので、毎日しじみ汁を食べている」。これは肝臓に良いのでしょうか? 答えは×。貝類には鉄分が含まれており、過剰な摂取は肝臓に悪いとのことでした。日常生活においては患者自身が肝臓のケアに注意を払わなければなりません。そのために、こうしたアプローチはおもしろい試みでした。
つい先日も肝硬変で亡くなったという話を聞きました。
重複感染という差し迫った危機から、被害患者の命を守っていかなければなりません。
はばたき福祉事業団では今後もシンポジウムの開催や医療者への働きかけを通じて、この問題に取り組んでいきます。

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