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クロスエイトMステップアップ東京シンポジウム
安心と安全の医療のために~ウイルス除去膜小孔径化を契機として~

10月29日(土)東京国際フォーラムで、日本赤十字社主催の「クロスエイトMステップアップ東京シンポジウム」が開催され、以下の3本の講演が行われました。

■「免疫寛容導入療法の進捗状況について」
吉岡章氏(奈良県立医科大学小児科教授)

■「血友病医療における今後の展開」
花房秀次氏(荻窪病院血液科部長・小児科部長)

■「ウイルス除去膜による安全性について」
脇坂明美氏(日本赤十字社血漿分画センター副所長)


吉岡氏からは、現在国際研究が行われている免疫寛容導入療法についての、これまでの進捗状況について報告されました。

日本やアメリカ、イタリアなどの国が参加し、38例(うち日本は7例)が実施されているこの研究では、製剤の使用が低用量でも効果があると報告がありました。

また気になる副作用ですが、カテーテルをめぐるもの、感染関係、出血が主なものだったとのことです。


花房氏からは、血友病医療における今後の展開という演題で講演がありました。

はばたきでは数年前からC型肝炎との重複感染による危機的状況についての情報発信をしてきましたが、ここでもC型肝炎がクローズアップされているとの報告がありました。

またリコンビナント製剤については、その安全性は確かなものではないということでした。


最後に、今回のシンポジウム開催の契機ともなったクロスエイトMのウイルス除去膜小孔径化について、脇坂氏から講演がありました。
従来の35nmから20nmに変更したことにより、これまでよりも小さなウイルスの除去が可能になったこと、それにともなう凝固因子への影響はほとんどないこと、などの報告がありました。

「クロスエイトMはこれまでWindows95だったが、これによりXPとまではいかないが、2000にはなった」と、パソコンのOSになぞらえて説明されましたが、リコンビナント製剤の安全性が疑問視される今、患者が使用する製剤は「WindowsXP」でなければ意味がありません。

現状ではまだ不十分ということを日赤が認めた今回の講演は、常に安全で安心できる製剤を求めている患者にとっては不満と不安が感じられるものでした。

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