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【患者参加型医療/患者が変われば医療は変わる】
テキサス州立大学上野准教授 医療の質向上へ患者自身が発言を

全米トップの患者支持率を誇るテキサス州立大M.D.アンダーソンがんセンターの上野直人准教授は7月15日、東京都内で開かれた日本製薬工業協会主催のメディアフォーラムで講演した。
医療の質の向上とともに、患者自身にとっても満足度の高い医療を受けるためには、患者自身が「どのような医療を受けたいか」を考え、発言することが重要だと指摘した。
医療従事者や家族、マスコミは、患者の満足度の向上に向けて、患者の声に耳を傾ける姿勢が何より求められると強調した。

乳がんなどが専門の上野准教授はこの日、「最高の医療を受けるための患者学」と題して講演した。
自身も今年1月にがんを患い、患者として再発リスクに苦しみながら、がんに向き合っているという。

上野准教授は、「システムを変えるのは簡単ではない。でも、自分自身を変えるのは簡単だ」と述べ、患者が最高の医療を受けるための9カ条を紹介した。

9カ条は
1.あせらず、がんは慢性病と考える
2.家族らと一緒に聞くかメモを取るなどして、医師の話した内容を取得する
3.理解できる言葉で話してもらうなど、医師の話した内容を分かりやすくする
4.質問上手になる
5.医師の話した内容を消化する
6.エビデンスを含めて標準療法かどうかを聞く
7.どのようなベネフィットを望むかなどを踏まえて、治療やケアを決める
8.乳房を失いたくないなど、自分の希望を伝える
9.セカンドオピニオンや臨床試験への参加など、恐れず果敢にチャレンジする。

上野准教授は、「私の経験からも、9カ条の実践は困難で時間もかかるが、とにかく考えることをして欲しい」と述べ、日頃から身近な病気で9カ条を練習するよう呼び掛けた。

平成20年7月16日付「日刊薬業」より

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