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【調査報告】製薬協研究所 患者ら調査 医薬品が医療全般の満足度に影響
製薬産業に対する信頼性の更なる向上も必要と指摘

日本製薬工業協会の医薬産業政策研究所の岩井高士主任研究員はこのほど開かれた製薬協主催のメディアフォーラムで、一般患者や疾患別患者会の医療や医薬品に対する満足度などの意識調査結果を発表した。
岩井氏は、「医薬品の満足度が高いほど、医療全般の満足度に影響している」と述べ、医薬品の果たす役割の大きさを強調した。

調査は5年以内に受診経験がある一般の患者と、患者会に属する患者が対象。
2006年3月~5月に、医療や医薬品に対する満足度と製薬産業のイメージについて調べた。
有効回答者数は一般患者500人、患者会539人(認知症の患者団体は家族が回答)。
患者会は「日本リウマチ友の会」「日本アレルギー友の会」「全国腎臓病協議会」「認知症の人と家族の会(千葉支部)」「ソレイユ(乳がん)」の計5団体。

調査結果によると、処方された医薬品に対する満足度は、アレルギー疾患の患者会では60.2%に上ったのに対し、認知症、乳がんの患者会では35.1%、44.7%と疾患によって大きな差があった。
また、医薬品選択時の患者自身の意志尊重に対しては、一般患者より患者会の方が満足度が高かった。

岩井氏はフォーラムで、アレルギーの患者会の満足度が高い理由について、「吸入剤の発売で患者QOL(生活の質)の改善が高められた可能性がある」との見方を示した。
一方満足度が低い認知症については、「国内では治療薬の種類が少ない。
手術できる疾患ではないので、家族の負担が大きい」と要因を分析した。

製薬企業のイメージについて聞いたところ、疾患別の患者会、一般の患者とも良くも悪くもなく、「どちらでもない」との回答が最も多かった。
ただ、乳がんの患者会では「イメージが良くない」との回答が34.0%に上り、ほかの患者会や一般患者に比べ多いのが目立った。
製薬企業に対し、患者の6割弱が「健康に貢献している」と評価したが、「信頼できる」との回答は3割弱にとどまった。

岩井氏は、患者満足度と製薬産業のイメージ向上のため、情報提供や医師との対話を充実させて患者を治療により関与させることや、最新医療技術の普及と新薬へのアクセスの改善などが課題となることを指摘。
また、製薬産業に対する信頼性の更なる向上も必要と指摘した。

平成19年4月24日付「日刊薬業」より

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