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【HIV感染症・血友病】中医協・基本小委血友病に伴うHIV患者等※の薬剤費を出来高算定に

08年度改定項目の検討を進めている、中央社会保険医療協議会・診療報酬基本問題小委員会は11月30日、血友病を伴うHIV感染症及びエイズ患者等の治療にかかわる薬剤費を出来高で算定することを了承した。

リハビリテーションについても審議し、回復期リハビリテーション病棟の診療報酬に成果報酬を導入することなどが事務局から提案された。

感染症対策としては、現在、入院料が包括されている、血友病を伴うHIV感染症及びエイズ患者等が治療に使用する血液製剤、HIV治療薬等の薬剤費を出来高で算定することが事務局から提案された。

血友病患者の高齢化等に伴う病態の増悪・合併症等で長期入院が増えることなどを想定すると、包括のままでは医療機関等にとって負担が重くなると見込んだため。

また、感染症予防法に規定されている二類感染症のうち、強い感染力を持つとされる急性灰白髄炎、結核、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス族SARSコロナウイルスであるもに限る)の4疾患を罹患した患者について、個室で治療を受けられるよう報酬上評価することも提案された。

現在はHIV感染症患者を個室で治療した場合に1日250点の加算が付いている。

いずれの案も支払い側、診療側双方から異論なく了承された。

(2007年11月30日「YakujiNews-Net Day速報」から)

※血友病に伴うHIV患者等の等に「血友病患者」を読み込む。

これは、血友病治療にかかわる薬価の高い凝固因子製剤使用による高額医療・減額査定など病院側の不利益をもたらすことから、事実上血友病治療拒否などが生じないよう対策を求めていた国の回答でもある。

患者の高齢化は年齢とともに悪化している関節障害などから、入院・大量製剤投与・関節置換手術・リハビリなどでこれまでの医療費枠では収まらなくなっている。

特に、凝固因子が効きにくくなるインヒビターを生じた血友病患者の治療は、治療の困難と生活に極めて大きい支障が生じ、これを治療する特殊な製剤は極めて高価であることから、使用量に対する査定から患者も治療する主治医も悩んでいた。

命を救うことが最優先にとの前進した対処と歓迎する。

しかし、インヒビターの発生は10%前後とも言われ、さらに効果の高い製剤の供給・開発が必要とされ、また今回の措置は治療上の副作用対応の一つとして考えられる。

今後は、副作用救済を更に具体化する必要があると思う。

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