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【HIV】HIVは正常な女性性器の皮膚を短時間で通り抜ける

エイズの原因ウイルスであるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)が男性から女性に感染する新たな経路が明らかにされた。
長い間、正常な膣上皮は性交時にHIVの侵入を防ぐ壁となると考えられてきたが、米ノースウエスタン大学フェインバーグ(Feinberg)医学部(シカゴ)の研究グループは、HIVが正常な性器の組織を通り抜け、約4時間で免疫細胞に到達することを突き止めたという。

研究グループは、光活性蛍光標識(photo-activate fluorescent tag)によってHIVを標識し、子宮摘出術によって得たヒト組織及び動物モデルを用いて、膣の最も外側の表皮(扁平上皮)にウイルスが侵入する様子を追跡できるようにした、「予想外の重要な結果が得たれた。HIVが女性の膣に侵入する機序について新たな理解に至った」と、研究を率いた同大学教授のThomas Hope氏は述べている。

これまでHIVの詳細な感染機序は闇につつまれていた。
今後の研究によって今回の知見が裏付けられれば、新しい殺菌薬(microbicide)およびワクチンの開発につながると思われる。
「HIVが女性性器の表皮を通過して侵入するのを阻害する新しい予防法または治療法の開発が早急に求められる。コンドームを使用すればHIVを100%遮断できるが、文化的理由やその他の理由により、必ずしもコンドームを使用する人ばかりではない」とHope氏は述べている。

この治験は、米サンフランシスコで開催された米国細胞生物学会(ASCB)年次集会で発表された。
米国疾病管理予防センター(DCD)によると、米国ではHIVの新たな感染例のうち女性が26%を占めているという。
最新の分析では、2005年に新たに5万6,300例のHIV感染があり、31%がリスクの高い異性間性的接触によるものであった。
世界では新たなHIV感染例の半数以上が女性であるという。

平成20年12月16日付  「“HealthDay- News”/“NIKKEI NET いきいき健康”」より

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