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【HIV】「HIVに対する早期または待機的抗レトロウイルス療法が生存率に及ぼす影響(Effect of Early versus Deferred Antiretroviral Therapy for HIV on Survival)」

著 者:Mar M.Kitahata and others
雑誌名:the NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINE, Vol.360: 1815-1826, NO.18, APRIL 30,2009.

筆者らは、無症状のヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染者に対する抗レトロウイルス療法の最適な開始時期が明らかになっていないことから、米国とカナダで1996~2005年に治療を受けた無症状のHIV感染者 17,517例について、初めて抗レトロウイルス療法開始時のCD4+ 細胞数が351~500個/mm3 であるか、501個/mm3以上であるかで層別化し、この2つの患者群で、CD4+ 細胞数が各閾値にあるあいだに治療を開始した患者(早期治療群)における死亡と、閾値を下回るまで治療を見合わせた患者(待機療法群)の死亡とを比較。
その相対リスクを算出した。

その結果、CD4+ 細胞数 351~500個/mm3の患者に関する1つ目の解析では、8,362例が対象となり、2,084例(25%)が早期に治療を開始し、6,278例(75%)が治療を見合わせた。
研究時期、患者コホート、人口統計学的特性、臨床的特性で補正すると、待機療法群の死亡リスクは早期治療群の69%上昇した(待機療法群の相対リスク1.69、95%信頼区間[CI]1.26~2,26、P<0.001)。

CD4+ 細胞数が 501個/mm3以上の患者に関する2つ目の解析では、9,155例が対象となり、2,220例(24%)が早期に治療を開始し、6,935例(76%)が治療を見合わせた。
待機療法群の死亡リスクは早期治療群の94%上昇した(相対リスク1.94、95%CI 1.37~2.79、P<0.001)。

CD4+ 細胞数が今回規定した2つの閾値を下回る前に抗レトロウイルス療法を開始すると、閾値を下回るまで見合わせる待機療法に比べ、生存率は有意に改善した。

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