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【HIV】薬剤耐性HIVが増加

荻窪病院(東京)の花房秀次副院長は7月18日、東京都内で開かれた抗HIV薬「アイセントレス」の記者発表会(万有製薬主催)での講演で、既存の抗HIV薬の多剤併用でHIV感染症患者の生存率は向上したものの、ウイルスの薬剤耐性化や副作用が深刻化していると指摘。
そのうえで、「新機序のアイセントレスは、ほかの抗HIV薬で効果や安全性に問題がある場合のキードラッグになる」とし、「組み合わせの選択肢が何倍にも広がる。大変意義深い」と語った。

同剤は日本で10年ぶりとなる新しい作用機序の抗HIV薬。
HIVDNAがヒトDNAに入り込む際に作用するインテグラーゼを阻害し、ウイルスの副性能と新たな細胞への感染症を抑制する。
ほかの抗HIV薬で見られるような資質や糖代謝への影響がみられないといった特徴をもつ。
2%以上認められた副作用は下痢、悪心(おしん)、頭痛。

また、花房副院長は「本当にHIV感染者があふれていると、臨床現場でひしひしと感じている」と述べ、先進国で日本だけがHIV感染者が急増している現状などを紹介した。
HIV治療では、相次ぐ新薬の登場で「死亡率の高い疾患ではなくなり、慢性感染症になりつつある」という。
ただ、「問題もある」と強調し、新HIV感染者の6~16%で耐性遺伝子を検出するなど薬剤耐性HIVが増加しているほか、多剤併用や長期の服薬によって、心筋梗塞や脳血管障害、糖・脂質代謝障害、脂肪肝によるC型肝炎の悪化―が見られると指摘した。

平成20年7月23日付「日刊薬業」から

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