トップページ > HIV医療福祉 > HIV治療(HIV治療薬・HIV医療)
【新薬情報】HIV、HCV治療新薬情報
新薬開発情報3:Eltrombopag

MK0518(インテグラーゼ阻害薬)/Telaprevir (VX 950)/Eltrombopag

【新薬開発情報3:Eltrombopag】
ACC医療情報室長 立川夏夫先生からの情報提供

報告
JG McHutchison, N Afdhal, ML Shiffman ML, and others. Efficacy and safety of eltrombopag, an oral platelet growth factor, in subjects with HCV associated thrombocytopenia: preliminary results from a phase II multicenter, randomized, placebo controlled, Double-blind, dose-ranging study. Abstract 338. Digestive Disease Week 2006. May 20-25, 2006. Los Angeles, California.

 Eltrombopag は経口の血小板増加薬です。これはGlaxoSmithKline社(グラクソ)が開発している薬剤です。当初はキリンが見つけた物質のようです。

 この薬剤を併用することで血小板数の増加が期待できます。ペグインターフェロン(Peg)/リバビリン(RBV)による肝炎治療で問題となるのが血小板減少でした。一部の患者はPeg/RBVで効果が期待できるにもかかわらず、血小板減少のため治療中断に至ります。このeltrombopagはその副作用を軽減し、Peg/RBVの治療継続を可能としてくれる可能性があります。

【研究方法】
  この新薬の治療成績が06年5月に学会で発表されました。Eltrombopagの効果は患者を4群に分けて検討されました。対象患者は今後HCV治療が必要な肝硬変患者でした。4群は、eltrombopag1日30mg群(8例)、eltrombopag1日50mg群(9例)、eltrombopag1日75mg群(11例)と対照群でeltrombopagなし群(5例)でした。28日間 eltrombopagで治療されました。

【結果】
  結果は28日間の使用結果です。

血小板数
無治療群
30mg群
50mg群
75mg群
治療前
4.7万/mm3
6.1万/mm3
4.5万/mm3
5.6万/mm3
28日後
3.8万/mm3
11.9万/mm3
17.4万/mm3
24.6万/mm3
28日後10万以上率
0%
67%
78%
90%

【開発段階】
  現在の開発の段階は臨床試験第2と3相試験の2つが併走しています。実は特発性血小板減少性紫斑病にも有効であると考えられています。この特発性血小板減少性紫斑病に対しては第3相試験に相当し、肝硬変患者の血小板減少に対しては第2相試験に相当するようです。非常に期待できる薬剤です。

▲このページ [ 【新薬情報】HIV、HCV治療新薬情報
新薬開発情報3:Eltrombopag ] の先頭へ

▲1つ前のページに戻る
▲トップページへ戻る