トップページ > HIV医療福祉 > HIV治療(HIV治療薬・HIV医療)
インヒビターの血友病でHIV感染被害者の食道静脈瘤の内視鏡治療に成功
福島県立医科大学附属病院の小原勝敏内視鏡診療部長

インヒビターのある血友病患者の食道静脈瘤の内視鏡治療は世界初
福島県立医科大学附属病院は8月30日、血友病でインヒビターのあるHIV感染被害者の食道静脈瘤を内視鏡による治療に成功と発表。

患者は血友病Bで、血液製剤でエイズウイルスとC型肝炎ウイルスに感染、HIV/HCV重複感染の悪化から肝硬変に進行した。
また、血液凝固因子の働きを阻害する物質(インヒビター)がつくられ、出血が止まりにくい状態だった。

静脈瘤は消失。
同様(インヒビターのある)の症例をもつ患者に対する内視鏡治療は世界初という。

男性は3月に巨大な食道静脈瘤が見つかり、出血の危険性が極めて高いことが判明。
同病院は7~8月、内視鏡を使い、2種類の特殊な硬化剤と呼ばれる薬を注入するなどした。

同様の患者は国内で100-150人程度いるといい、菊池臣一病院長は「同じような症状を持つ患者にとっては大きな光」と話している。

平成18年9月1日付「日刊薬業」より

血友病患者の食道静脈瘤 内視鏡治療に成功 福島県立医大
福島県立医大病院は30日、肝硬変から食道静脈瘤を発症した血友病患者の内視鏡治療に世界で初めて成功したと発表した。

破裂すると大量出血する食道静脈瘤は、血友病患者には致命的な症状。
同病院の小原勝敏内視鏡診療部長が以前開発した治療法が成功し、患者は今月25日に無事退院した。

治療を受けたのは岐阜県に住む薬害エイズ患者の30代男性。
幼少期に、血を固める第9凝固因子が足りない「血友病B」と診断され、第9凝固因子製剤の投与を受け続けたが、体内に抗体(インヒビター)ができ、製剤が効かなくなった。

約20年前、非加熱製剤の投与がもとでC型肝炎、HIVに感染したこが判明。
2003年9月には肝硬変と診断された。
肝臓に流れなくなった分の血液が食道の静脈へ流れて血管を膨らませ、今年3月には食道静脈瘤が碓認された。

静脈瘤が破裂する恐れが強まり、7月3日に福島県立医大病院に入院。
小原部長が開発した内視鏡を使って静脈瘤に針を刺して硬化剤を注入し、こぶにつながる血管を閉塞させて、こぶを消滅させる治療法を、血友病患者に初めて適用させた。

病院では、治療時とその後の出血を防ぐため、凝固因子製剤(インヒビター治療製剤)を大量投与、注射に装着させたバルーンを膨らませて針穴を圧縮し止血するなど、万全の対策を取った。
約1ヶ月に及んだ入院中、5回の治療を施した結果、静脈瘤は完全に消滅した。

小原部長は「同じ症状を抱える血友病患者は全国で100人から150人いる。ほとんどが薬害エイズ患者で、今回の成功で大きな光を与えることができたと思う」と話した。

平成18年8月31日付「河北新報ニュース」より

上記の患者さんははばたき福祉事業団が実施している治療検診により、ACCに受診。岡慎一ACCセンター長、同医療情報室長の立川夏夫医師らがACCで治療を検討。

HIV/HCVによる肝硬変の状態にあり、食道静脈瘤がいつ破裂するか大きな危惧とインヒビター症例のため、高度な食道静脈瘤治療を必要とするため国立国際医療センターの消化器外科の専門家から福島県立医科大学内視鏡診療部長の小原勝敏医師を紹介され、立川医師が中心となって福島県立医大の全面的協力を取り付けた。

はばたき福祉事業団では、被害者の救済に全力を挙げ、インヒビター対処の凝固因子製剤を大量に使うため、厚生労働省や保険支払基金の全面的協力を碓認して、治療へのGOがでたが、治療自体は大きなリスクがあり、無事終わることを祈っていた。

治療後の写真を見せてもらったが、大変丁寧で高度な治療を駆使していただいたことから、盛り上がっていた静脈瘤はあまりにきれいになっていたので感激した。

熱意がこもったこの度の対処、福島県立医科大学のみなさん、ACC/国立国際医療センターのみなさん、厚労省(医薬品副作用被害対策室、疾病対策課、保険局医療課)のみなさんに感謝致します。

▲このページ [ インヒビターの血友病でHIV感染被害者の食道静脈瘤の内視鏡治療に成功
福島県立医科大学附属病院の小原勝敏内視鏡診療部長 ] の先頭へ

▲1つ前のページに戻る
▲トップページへ戻る