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国立感染症研究所巽正志氏、ACC岡慎一氏、蜂谷敦子氏らの研究
科学技術振興機構 HIV薬剤耐性測定法開発に成功の認定

薬剤耐性を直接評価、検査も短期間。新薬の開発分野での利用にも期待
科学技術振興機構(JST)はこのほど、独創的シーズ展開事業(委託開発事業)の開発課題「HIV(エイズウイルス)感染価・薬剤耐性測定法」の開発結果を、成功と認定したと発表した。

この検査法は、HIVが感染しやすく、感染増殖の有無や程度が判別できる培養細胞を用いた薬剤耐性測定法。
患者保有のウイルスの薬剤耐性を直接評価でき、検査期間も短いため、効果的なHIV感染症治療薬の選択に役立つ有効なツールになると考えられている。

また、新規の抗HIV活性物質のスクリーニングや抗HIV薬剤の感受性試験及び効果判定などにも応用できることから、新薬の開発分野での利用も期待されている。

今回の開発では、検査条件や多検体処理方法を確立。
HIVの薬剤耐性を最短2時間で測定可能なフェノタイプ検査法を実用化している。

同検査で用いる培養細胞は、HIVが結合する受容体を細胞表面に発現させることでHIVに感染しやすくしており、患者の血液検体からウイルスを容易に分離させることができる。

分離したHIVが培養細胞で増殖すると、指標酵素を分泌するよう細胞を改変しているため、患者のHIVを感染させた培養細胞に、抗HIV薬剤を加えて培養したとき、分離したウイルスがその薬剤に対して耐性がない場合(効果のある薬剤の場合)は、増殖できないため指標酵素は分泌されず、薬剤に対して耐性がある場合(効果のない薬剤の場合)はウイルスが増殖。
指標酵素が分泌され、その増殖の程度が大きいほど酵素量も多くなるため、その指標酵素を測定することでウイルス増殖の程度もわかるという。

この開発は、国立感染症研究所エイズ研究センター第二室長の巽正志氏や国立国際医療センターエイズ治療・研究開発センター臨床研究開発部長の岡慎一氏、同センター技官の蜂谷敦子氏らの研究成果を基に行われたもの。
2002年2月~05年8月にかけて、三菱化学ビーシーエルが委託を受け、企業化開発を進めていた。

平成18年2月9日(木)「日刊薬業」第11958号から

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