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【ナショナルセンター】クラスター形成で医薬品開発推進
国立高度センター 08年に関連法改正

厚生労働省の有識者会議は6月25日、2010年に独立行政法人に移行する6施設の国立高度専門医療センター(ナショナルセンター=NC)の今後の役割や方向性を明記した報告書案をまとめた。

独法化後の役割について、製薬企業やベンチャーなどの産業界、大学などの研究機関、国立病院機構の大規模治験拠点などと連携して「医療クラスター」を形成し、先駆的な医薬品・医療機器の開発や実用化に向けた研究を推進すべきと提言した。
同会議は近く最終報告書をまとめる予定。

これを踏まえ厚生労働省は、来年の通常国会に関連法案を提出する。
報告書案をまとめたのは、「国立高度専門医療センターの今後のあり方についての有識者会議」(座長:高久史麿日本医学会会長)。

独法化後のNCの役割については、「政策医療のけん引車」として、①臨床研究推進
②医療の均てん化などの推進
③政策医療の総合的・戦略的な展開―の3点を指摘。
特に臨床研究推進では、「主導的役割」や「調整的な役割」を果たす必要があるとした。
NCが担う研究分野としては、疾患メカニズム解明や、予防手法の開発、医薬品・機器開発では、稀少性疾患、市場規模の小さい分野、高い開発リスクがある新規市場分野を中心に対応すべきとした。

臨床研究に関する具体的な役割としては、NCが持つ研究機能や豊富な症例実績などを生かし、医薬品・医療機器の分野などで「医療クラスター」を形成し、高度先駆的医療の開発・実用化につなげられるようにすべきと提言。
「特色あるクラスターが形成されるように、強みや疾病の違いなどに留意しながら整備する必要がある」としたほか、「関係産業界などとの協議の場を設けて進めていく必要がある」と明記した。

研究の実施については、「プロジェクト方式」などを活用するように求めた。
また、NC職員によるベンチャー企業への経営参加や立ち上げ支援の在り方を検討することも提言した。

平成19年6月26日付「日刊薬業」より

※3回あった同会議を全て傍聴した。
ナショナルセンターはわが国の医療の看板として誇れる機関とすることの認識は共有されていた。
先駆的医療を推進し、研究開発、医療の均てん化を推進するモデル医療などを実施するために、国の関与が組織維持や財政面での支え方に、これまでの独法とは違う仕組みを必要とし、この裏支えがなければNCの青写真は絵に描いた餅になるとの認識も共有された。

国の責務が大きく重い組織とし、研究所の機能の比重が大きな医療機関として医薬品・医療機器開発だけでなく、医療連携のモデルや患者のための医療推進モデルも触れていたことを付記しておく。
この原点がなければ、組織や企業が第一義になり、誰のための先駆的医療開発なのか、よくある患者不在の絵空事にならないよう指摘しておきたい。

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