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【血友病/血友病インヒビター】
「小児血友病患者の予防治療や免疫寛容療法(ITI)でのポート設置の長期間使用について」
(財)血液製剤調査機構 血液凝固因子製剤委員会
血液凝固因子製剤 文献情報NO.50 平成20年9月 #988 要旨から

【#988要旨】

静脈ルート確保の問題は、小児血友病患児に対して予防治療や免疫寛容療法(ITI)を行う際の妨げになっている。
ポートの設置は治療を遂行していく上で有効であるが、感染症の合併のため長期間使用が行えないことがある。

著者らは、ポート設置によって血友病患児の長期間治療が可能かどうか検討した。
患児は前方視的に追跡され、合併症があった場合や末梢静脈からの投与に変更になった場合にはポートが除去された。
設置された27ポート(予防目的が17、ITI目的が10)のうち、25ポートが中央値3.3年で除去された。

インヒビターを有した患児においてはポート設置時の年齢が有意に若く、感染症合併も有意に早期かつ効率であり、早期のポート除去が必要となった。
また、ポートを毎日使用する患児において感染症の合併が早期かつ高率となった。
中央値0.8年でポート除去になった症例においては、50%の例でITIを完遂できず、27%の例で予防投与が不可能となった。

以上、ポート設置はインヒビターを有さない患児の大部分における予防治療の遂行には有用であったが、長期間にわたり毎日ITI治療が必要な患児にはあまり適さないものと考えられた。

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