トップページ > 血友病 > インヒビター
未治療血友病Aに対して血漿または遺伝子組み換え第8因子製剤を輸注した場合のインヒビター発症率

【血友病/インヒビター】
《未治療血友病Aに対して血漿または遺伝子組み換え第8因子製剤を輸注した場合のインヒビター発症率 》
[財団法人 血液製剤調査機構、血液凝固因子製剤委員会]
「血液凝固因子製剤 文献情報 NO.58 平成22年10月 要旨から」

著書名:Iorio A, et al.
雑誌名:J Thromb Haemost 8: 1256-1265, 2010.
〈#1113 要旨〉血友病Aに対して、血漿由来第8因子製剤(pbF8)または遺伝子組み換え第8因子製剤(rF8)を輸注した場合に、インヒビター発症率は異なるのではないかと考えられてきた。しかし、文献的には相反する報告が見られている。

 著者らは、未治療血友病A(previously untreated patients; PUPs)に対してpbF8またはrF8を投与した場合のインヒビター発症率を文献的にレビューした。検討対象の全報告より症例を集積して再解析を行った。

 その結果、24の報告から2,094例(pbF8治療 1,167例、rF8治療 927例 ; 年齢中央値 9.6ヶ月)が集積され、420症例においてインヒビターを発症していることが判明した。このうちpbF8では14.3%(10.4-19.4)、rF8では27.4%(23.6-31.5)の発症例であり、high responderはpbF89.7%(6.2-13.7)、rF817.4%(14.2-21.2)であった。ただし、試験方法、試験期間、検査を行う頻度、追跡期間を考慮するとこの差は有意ではなかった。

 以上、PUPsの血友病Aにおけるインヒビター発症率が、rF8またはpbF8のいずれかによって異なるかどうかを明らかにするためには、無作為コントロール試験が必要と考えられた。

▲このページ [ 未治療血友病Aに対して血漿または遺伝子組み換え第8因子製剤を輸注した場合のインヒビター発症率 ] の先頭へ
▲1つ前のページに戻る
▲トップページへ戻る