トップページ > 血友病 > インヒビター
「病状に合わせた計画的予防投与方法」
(財)血液製剤調査機構 血液凝固因子製剤委員会
血液凝固因子製剤 文献情報No.42 平成18年9月 #843 要旨から

病状に合わせた計画的予防投与方法

タイトル: Tailored prophylaxis in severe hemophilia A: interim results from the
first 5 years of the Canadian Hemophilia Primary Prophylaxis Study.
著 者 名: Feldman BM, Pai M, Blanchette VS, et al.
雑 誌 名: J Thromb Haemost 4: 1228-1236, 2006.

【#843 要旨】
病状に合わせた計画的予防投与方法を行った重症血友病A患児の大部分は、ほとんど出血することなく関節機能も良好であり、従来の予防法よりも必要とした第Ⅷ因子の投与量は少なかった。

重症血友病Aに対する予防的治療は出血時の治療に比べより効果的であるが、予防治療には費用がかかるという問題がある。

そこで、病状に合わせた計画的予防投与方法を行うことで最終的には凝固因子製剤の使用を減少させられるか25人の患者を対象に発端コホート調査を行った。

カナダの10か所の施設が、この5年間調査の症例登録を行った。
血友病クリニックで、3ヶ月ごとに患児の追跡調査を行った。
凝固因子製剤は週に1回の投与から開始し、出血症状が見られる場合には段階的に投与頻度を増やした。
出血頻度、関節症発症、理学所見とX線撮影結果で判定する。

追跡期間中央値は、4.1年(合計96.9人・年)。
週2回に投与頻度が増えるまでの期間の中央値は、3.42年であった。
9例において関節症を発症した(発症率は、0.09/人・年)。
関節出血の平均は1.2回/人・年であった。
年間全体で平均して3.656IU/kgの第Ⅷ因子を消費した。
10例において中心静脈カテーテルを必要としたが、合併症は認めなかった。
1例において、一時的に第Ⅷ因子インヒビターの出現を認めた。
調査終了時、関節評価スコア(理学所見、X線撮影療法において)正常またはほぼ正常であった。

財団法人血液製剤調査機構、血液凝固因子製剤委員会
血液凝固因子製剤 文献情報NO.42 平成18年9月 要旨から

▲このページ [ 「病状に合わせた計画的予防投与方法」
(財)血液製剤調査機構 血液凝固因子製剤委員会
血液凝固因子製剤 文献情報No.42 平成18年9月 #843 要旨から ] の先頭へ

▲1つ前のページに戻る
▲トップページへ戻る