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【血友病&インヒビター】“重症血友病A患者の第8因子インヒビター発症は、重大な治療関連副作用と医療者として言及した画期的発表。
4つの遺伝子組み換え第8因子濃縮製剤使用236例の調査中、28%でインヒビター発症、高力価は18%。
インヒビター発症した患者の救済を早急に考えるべき”

タイトル:Treatment characteristics and the risk of inhibitor development:a multicenter cohort study among previously patients with severe hemophilia.
著者名:Gouw SC, VAN DEN Berg HM, VAN DER Bom JG,et al.
雑誌名:J Thromb Haemost 5 :1383-1390,2007

要旨:
重症血友病A患者において、8因子インヒビターの発症は、重大な治療関連副作用である。

著者らは、初回治療の重症血友病A患者を対象に、インヒビターを発症させやすい治療背景を検討した。

方法は、1989年から2001年までに行われた、4つの遺伝子組み換え第8因子濃縮製剤を用いた臨床研究をまとめて解析している。

その中で、初回治療の重症血友病Aの236例(製剤による治療が50日以上なされた症例)
が解析対象となった。

その結果、67症例(28%)で臨床症状を有するインヒビターを発症し(44例は高力価)、インヒビターが碓認された投与日の中央値は10日であった。

初回投与年齢と、インヒビター発症との間には相関は見られなかった。
最も強力に製剤が投与が行われた年齢や手術が行われた年齢と、インヒビター発症との間には相関がみられた(相対危険度はそれぞれ、1.6、2.7)。

また、製剤投与間隔が短いほど、インヒビター発症は高率となった。
製剤投与量とインヒビター発症の間にも関連がみられたが、条件を適合させるとこの関連は消失した。

以上、初回治療の重症血友病Aにおいては、製剤による強力な治療を行う年齢とインヒビター発症の間に関連があるものと考えられた。

ただし、初回製剤投与年齢とインヒビター発症との間には関連はみられなかった。

([「血液凝固因子製剤文献情報 N0.46」平成19年9月(財団法人血液製剤調査機構 血液凝固因子製剤委員会)]から)

※インヒビター発症について、やっと医療者から重大な治療関連副作用との発表が出た。
2年前位から厚生労働省症に対し、医薬品副作用被害対策室や血液対策課あるいは医薬品医療機器総合機構を通じて、副作用として対応を考えるよう言及してきた。

対策室や機構は対象としての認識を示したが、世界の実態などからもますます救済が急がれる状況となってきた。

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