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病原体の感染リスクの排除を追求した血友病治療薬「アドベイト」
バクスターが今月中旬に発売

バクスターのG・K・カナン・バイオサイエンス事業部長は4日、東京都内で開かれたプレスセミナー「血友病治療の最新事情-新たな選択肢登場の意義-」で、同社が13日、病原体の感染リスクの排除を追求した血友病治療薬「アドベイト」を発売すると述べた。

同剤は、世界で初めて、細胞培養・精製・製剤化行程のいずれでも、血漿やアルブミンなどのヒト及び動物由来蛋白を全く添加しないで製造した、遺伝子組み換え型の血液凝固第8因子製剤。
2003年に米国で承認されたのを皮切りに現在、世界32ヶ国で認可されている。
日本では今年10月に承認、今月1日に薬価収載された。

同剤は、製造工程でヒトや動物由来蛋白を全く添加していないため、病原体の感染リスクを排除できると期待されている。
また、世界各国で行った臨床試験では、「インヒビター」の発生率が低いことが示された。
溶解液量が5mlであるため、注射時間が短いなどの利点があるという。

荻窪病院の花房秀次小児科・血液科部長はセミナーで、既存の血液凝固第8因子製剤については、製造工程の一部でヒトや動物由来蛋白を添加物として用いているため、感染リスクが全くないわけではないとした上で、「アドベイトの登場によって、感染リスクの問題が解決されると期待される」と語った。

また、アドベイト発売後の治療薬の選択については、「これからは医師ではなく、患者が薬を選ぶ時代、患者に情報を伝えた上で、患者と話し合って決めていきたい」と述べた。

今後の血友病治療薬の開発は、「次世代の治療薬として、長期間効く薬の開発が進められている。こうした薬が登場すれば、注射に関する患者の負担が軽減されるだろう」と付け加えた。

平成18年12月5日付「日刊薬業」より

米国で2003年に承認されていて、世界32ヶ国で使われているという。ヒト・動物由来の感染性排除の期待は大きい。

ただ、日本では血漿由来も検査制度が高く、そのリスクは低いと言われている。インヒビター発生については、従来の製剤だと、インヒビターの発生率は10%は覚悟という専門家の見解がある。
現に日本の血友病患者では治療歴から2百数十人のインヒビターの発生があるとの報告がある。

今後の調査が必要と思うが、同剤のインヒビター発生が低率なら一つの成果につながるのでは。
しかし、同剤や、またペグ化により長期間効果の持続をめざす製剤など新しい製法は、常に慎重な検証が必要である。
副作用情報の的確な公開も含め、特に日々長い期間使い続ける血友病製剤はその調査と研究・改良を望む。

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