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【血友病】
「血友病性関節滑膜炎の診断における超音波検査(パワードップラー)の有用性」
(財)血液製剤調査機構 血液凝固因子製剤委員会
血液凝固因子製剤 文献情報NO.52 平成21年3月 #1020 要旨から

著者名:Acharya SS, et al.
雑誌名:J Thromb Haemost 6: 2055-2061, 2008.

〈#1020 要旨〉
血友病患者においては、関節内出血をくり返すと滑膜炎や関節症をきたす。
凝固因子製剤を予防的に投与することで関節障害の進展を抑制可能だが、医療費が高くなることが問題である。
予防的な治療が必要な患者をあらかじめ選別するためには、身体所見やX線影響よりも感度の高い診断法が必要である。
MRIはこの目的で行われる検査であるが、高価であり小児では鎮静薬が必要となることが難点である。

パワードップラーを装備した超音波検査(USG-PDS)は、他疾患における関節炎においては滑膜血管量の定量評価目的で使用されている。
著者らは、血友病性滑膜炎を診断する上で、USG-PDSがどの程度有用であるかMRIと比較検討した。

血友病31症例(33関節:膝関節、肘関節、足関節)について、造影MRIとUSG-PDSが施行された。USG-PDSによる滑膜肥厚&滑膜血管量の評価は、MRIによる評価と強く相関していた(それぞれ、r=0.70, p<0.0001 ; r=0.73, p<0.0001)。
またPDS強度1.3dB/mm2 をカットオフ値とした場合の感度は100%、特異度は94.1%であった。

血友病性滑膜炎を診断する上で、USG-PDSは安価かつ簡便であり、効率の良い予防治療を行う上でも優れた方法ではないかと考えられた。

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