トップページ > 血友病 > 血友病TOPICS
【血友病】
「関節内への第Ⅸ因子蛋白や遺伝子注入は血友病性滑膜炎発症を抑制する」
(財)血液製剤調査機構 血液凝固因子製剤委員会
血液凝固因子製剤 文献情報NO.52 平成21年3月 #1015 要旨から

著者名:Sun J, et al.
雑誌名:Blood 112: 4532-4541, 2008.

〈#1015 要旨〉
血友病患者における関節内出血は、滑膜や微小血管を増殖させて炎症(血友病性滑膜炎)を引き起こす。標準的な凝固因子補充療法を行っても関節症が進行することも少なくなく、新たな治療方法が求められている。

著者らは、血友病Bマウス(第Ⅸ因子ノックアウトマウス)を用いて、第Ⅸ因子を関節内注入することで血友病性滑膜炎を阻止できるかどうか検討した。モデルにおいて膝関節包を針で穿刺し関節内出血を誘発した。ヒト第Ⅸ因子を、関節内または静注して比較した。

その結果、第Ⅸ因子の関節内投与を受けたモデルマウスにおいては、静注投与を受けたマウスと比較して滑膜炎は有意に軽症であった。次に、ヒト第Ⅸ因子を発現するアデノウイルス遺伝子注入を関節内に行ったところ、2週間後における関節障害は有意に軽度であった。

以上、静注によって血中第Ⅸ因子活性を上昇させなくても、関節内に第Ⅸ因子や遺伝子を注入することで血友病性関節症の進展を抑制できるものと考えられた。

▲このページ [ 【血友病】
「関節内への第Ⅸ因子蛋白や遺伝子注入は血友病性滑膜炎発症を抑制する」
(財)血液製剤調査機構 血液凝固因子製剤委員会
血液凝固因子製剤 文献情報NO.52 平成21年3月 #1015 要旨から ] の先頭へ

▲1つ前のページに戻る
▲トップページへ戻る