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10.03.30更新
春はいいな、なんでも明るく、たのしく、生きようとからだが動きだす。

庭での小さな動きもたのしい。
うぐいすが地面をすれすれに渡りとび、めじろがもう少し高いところをせわしなく飛び回る。
次はスズメ、そしてヒヨドリと。
外猫は今日らの春の陽気に枕木を引いた上でとろけるような春眠の姿。

さて、現実に頭を戻すと、3月は終わり、新しい年度が始まる。
3月13日の土曜日、はばたき福祉事業団の理事会・評議員会を開催し無事に22年度事業計画と予算が確定した。

はばたきの理念「創造する医療福祉」のもとに新たな出発を目指す理事会・評議員会であった。
被害者を中心に立ち上げた事業団も社会福祉法人となり3年が過ぎた。

はばたきは、出発から13年が経過し、理事や評議員の人たちも白髪や高齢化によるしわなど老いが目立つ。
当然私も然りで、還暦も過ぎた。
感染被害から25年以上が経過し、生き延びてきた被害者、800人ほど。

ここ数年、生き延びてきた歴史の証人たちの命が消えている。
良い医療環境が出来たかと思っていたが、一人の被害者を総合的にみるシステムとしての救済医療が全体の枠組みにない。

遅きに失したが、救済を広い視野で取り組む意欲ある研究者や臨床医と、残された被害者の人生をより人間らしく生きることも目的に掲げ、日本のエイズ対策の原点である薬害HIV感染被害者がよりよく生き抜くための研究が4月から始まる。

ここ数年、救済の本拠地、ACCも残念ながら錆びついてきた。
私たちが立ち上げた救済の最後の砦だが、さび落としなどしている暇もない。
ステンレスや超合金に変えてしまおうと思っている。

そこで、新たに、長崎大学を中心に被害救済の将来構想を考える研究班が立ち上がる。
被害者の命を蔑にする一部研究者の横やりも気にせず、被害者のたっての願いが実現した。

はばたきは80年代の問題意識を土台に、誰かがやってくれるという待ちの姿勢では自分たちに未来はないというモットーで、自らがやっていくこと、推進することが一番だということを、事務局は踏襲してくれている。
私は、春眠暁を覚えずと、もう少し眠っていたいところだが、鶯の声に起きなければ。
(花摘 H22.3.30)

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