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06.10.02更新

10月1日、愛媛県宇和島の病院で行われた腎臓移植手術で臓器売買事件が報道された。
親族でもない人からの臓器提供を病院もよく確かめず手術している。
薬害エイズ被害者でHIV/HCV重複感染が重篤化して、主治医から突然中国で生体肝移植手術をするかと言われた人がいた。
肉親からの臓器提供が難しい環境にあった人だが、2,000万円くらいの費用と、免疫管理や止血管理を考え、また臓器売買ルートにのる倫理感覚から、専門家等のアドバイスもあり中国行きは取り止めた。
命がかかれば、誰もが藁をもすがる思いになる。
結局その人は、主治医の肝臓の悪化に対する治療判断があまりに遅く、亡くなってしまった。
中国ルートの斡旋は、医者からの口利きだし、術後の療養管理ルートもできていて日本の大学病院が引受けるという話だった。
医療者のあぜんとする倫理感覚にびっくりしたが、その話をある医師にすると「あるらしいですね」と闇ルートは根付いているらしい。
今回の臓器提供について、病院や移植コーディネーター(いたのか不明)の確認や、提供者がいれば誰でも手術するという、医療の質が問われる事件でもある。
移植についての法整備をもっとしっかりしないと、放置されている日本の患者が一番悲劇だ。

(花摘)(06.10.02)

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