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【重症血友病患者と骨粗鬆症】
「タイトル:Osteoporosis in young haemophiliacs from wester India」
(財)血液製剤調査機構 血液凝固因子製剤委員会
血液凝固因子製剤 文献情報 NO.45 #898 要旨から
<重症血友病患者と骨粗鬆症>
→#898 タイトル:Osteoporosis in young haemophiliacs from wester India

著者名:Nair AP,Jijina F,Nema M,et al.
雑誌名:Am J Hematol 82:453-457,2007

【#898 要旨】
重症血友病患者における関節症や関節変形は、日常生活に制限をきたし、骨粗鬆症をきたしやすくする要因となりうる。
その結果として、軽い外傷によっても骨折をきたしやすくなる懸念がある。

著者らは、血友病患者における骨粗鬆症の頻度、血友病性関節症とADL制限との関連について検討している。
対象は、重症血友病患者50例(血友病A 42例、血友病B 8例:20~50才)で、骨粗鬆症はbone mass density(BMD)(DEXAスキャン法による)で評価した。
四肢大関節の関節障害の程度も評価された。

腰椎および左臀部BMD(gm/2cm)値は、血友病患者ではコントロール健常人と比較して有意に低値であった(腰椎医0.825 vs. 0.939、臀部0.725 vs. 0.938;ともにp<0.001)。

骨粗鬆症の頻度は、血友病患者で有意に高頻度であった。
また、骨折の頻度も血友病患者で有意に高頻度であった(12% vs. 0%)。

関節障害の程度と臀部BMDとの間には正相関がみられた(腰椎BMDとの間には相関関係はみられかった)。
HCVの病状とBMDとの間には相関がみられなかった。

このように、重症血友病患者における骨粗鬆症は深刻な問題と考えられた。

以上、重症血友病患者においては早期から骨密度の評価および骨粗鬆症治療が推奨されるべきと考えられた。


※HIV重複している血友病患者は、抗HIV薬服用で、骨密度が低下する情報が出ていて、さらに骨の健康度と骨折の高頻度など大きな影響が考えられる。
骨密度の検診など、定期的チェックが求められる。

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