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血液製剤調査機構(BPRO)だより
No.99、「BPRO 海外特集2」から
〔2007年国際血漿タンパク会議(International Plasma Protein Congress 2007)参加報告その1〕から要約

〔2007年国際血漿タンパク会議(International Plasma Protein Congress 2007)参加報告その1〕から要約。
詳しくは、血液製剤調査機構ホームページ(URL:http://www.bpro.or.jp/)を参照。

会議は、2007年3月6~7日の2日間。
開催地:オーストリア・ウィーン 主催:ヨーロッパ血漿タンパク協会(PPTA Europe);7回目。
参加者320人(32ヶ国)
“Global Developments”でのロシア、インドの状況より

‘ロシア’
献血者は約22万2千人、年間3~4回献血するので献血件数は90万件を超える。
その内、無償の献血は約60%。
アフェレーシスによる血漿は約35.5%。
献血された血液の製造・保管等の権限は国に有り、連邦及び地方の施設のみが行える。
血漿の輸血方法は新鮮凍結血漿(FFP)が主流で、その使用量も増加している。
FFPの14.5%が6ヶ月貯留保管後に使用され、同じく31%が白血球除去を行っている。
ロシアでは従来出産10万あたり50人を超えていた妊産婦死亡率が2004年には23人に減少、効果的FFP輸血が寄与している。

分画製剤については、血漿を分画できる施設は各地方にあるが、血液凝固第8、9因子を製造できる施設は一つしかない。
主な血漿分画製剤はアルブミン製剤だが、需要の20~25%しか自給できていない。
血友病にはクリオプレシピテートがいまだに広く使用されているが、輸入の有効性、安全性の高い凝固因子を供給することを政府が血友病患者に約束したので、クリオプレシピテートの使用は減少傾向にある。
(発表者:Prof. V.Goroddetsky, Blood Transfusion Institute,Rossia)

‘インド’
毎年8%を超える経済成長を遂げているが、保健上の問題は多い。
対GDPでの保健予算は先進諸国が6~8%であるのに対し2%に満たない。
先進医療が導入されている一方で、子供の栄養失調は47%、乳児死亡率は出生1,000人中60人超であるなど、プライマリーケア、セカンダリーケアは取り残されている。

HIV感染者は約500万人。
しかし、抗レトロウイルス療法を1日1ドル未満で受けることができ、人口の2%以下になると予想される。
Chandigrarh Hospitalの小児医療センターで長期の治療を受けている児童の10%弱が血液による感染者である。
血液銀行の中には90年代半ばまでHIVのスクリーニングが行われていない血液を供給しているところがあった。

静注用免疫グロブリン(IVIG)は1970年代頃から使われるようになった。
当初は高価な輸入品であったが、1996-97年頃から国内の製薬メーカーが供給するようになった。
価格は5グラム製剤で輸入品が9500~12000ルピー(1US$=48ルピー)に対し、国産品は2700ルピー、患者にとって入手が容易になってきた。

(発表者:Dr. S.Shigh, Chandigrarh HospitalBlood ,India)

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